結合次数は、
原子同士がどれくらい強く結びついているか
を表す基本かつ重要な指標です。
しかし実際には、
と疑問が出やすいテーマでもあります。
この記事では、
までを体系的に解説します。
結合次数(bond order)とは、
2原子間に形成されている結合の数を数値で表したもの
です。
一般に:
という関係があります。
つまり結合次数は、
➢ 結合の強さと長さを予測する指標
です。
| 結合 | 結合次数 |
|---|---|
| 単結合 | 1 |
| 二重結合 | 2 |
| 三重結合 | 3 |
多くの分子では、この方法で十分です。
共鳴構造をもつ分子では、
結合次数は平均値で考える
のが簡易的かつ実用的です。
ベンゼンでは二重結合が交互に現れる2つの共鳴構造を持ちます。
平均すると:
➢ C–C結合次数は1.5
これは、
であることを意味します。
ルイス構造では、
を正確に扱えません。
そこで必要になるのが、
➢ 分子軌道法(MO法)
です。
分子軌道法(MO法)入門|結合性軌道・反結合性軌道をわかりやすく解説! - まなびのいずみ |
原子軌道を組み合わせて、
を作ります。
ルール:
これがMOによる結合次数の定義式です。
NO(一酸化窒素)はMO法による結合次数算出を理解する上で重要な例です。
結合性MO:8電子
反結合性MO:3電子
➢ NOの結合次数は2.5
ルイス構造では自然に扱いにくい値です。
ここにMO法の価値があります。
| 分子 | 結合次数 | ポイント |
|---|---|---|
| H₂ | 1 | 基本例 |
| O₂ | 2 | 常磁性分子 |
| N₂ | 3 | 非常に強い結合 |
| CO | 3 | N₂並みの結合強度 |
| NO | 2.5 | 奇数電子分子 |
| ベンゼン | 1.5 | π電子非局在化 |
結合次数を理解すると、
まで予測できるようになります。
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